砂型鋳造とはABOUT
砂型鋳造とは?
砂型鋳造とは?
砂型鋳造は、紀元前300年以上前(弥生時代)から現在、
そして未来にも続いていくモノづくりの技術です。鋳造に使用する型のこと鋳型といい、鋳造でできた製品を鋳物といいます。古代から行われている鋳型を砂で作ること方法を「砂型造型」といいます。砂型造型で出来あがった鋳肌は梨地といって、梨の皮のような肌で出来あがります。 ダイカスト製品やロストワックス製品と異なり汚く見えますが、一方で製品単価が非常に安く、また最初に使用する型(木型)が容易に完成するため、短納期の物や単品物に非常に適しています。ダイカスト製品のような製品肉厚が薄い物は鋳造できません。
砂型は、けい砂を主体として造型する方法で、次のようなものがあります。
- 1. 生砂型、乾燥砂型:粘結剤に粘土やベンナイトを使う(スタンダード製品)
- 2. 炭酸ガス型:水ガラスを用いる(中子)
- 3. シェル砂型:熱硬化樹脂を用いる(量産中子、精密性を必要とする製品)
- 4. 有機樹脂硬化剤型:ウレタンやフェノール樹脂、フラン樹脂などを使用(大型製品)
- 5. コールドボックス型:硬化触媒としてトリエチルアミンやSO2ガスを使用(自動車エンジン用中子など)
砂型鋳造の流れ
木型製作
中子作成
造型(砂込め)
造型(中子セット)
溶解
注湯
バラシ
砂型のメリット
砂型は、金型、ダイカストに比べて次のようなメリットがあります。
- 1. 初期投資(型費用)が安い
- 2. 試作期間が短い
- 3. 複雑な形状にも対応できる
- 4. 木型の作成が容易である